キャンプ・キンザー
2007年09月24日
浦添市牧港にある海兵隊補給基地、キャンプ・キンザーにやってきました。
キャンプ・キンザーはフットボール競技場が67施設収容できる広さの屋根付き収納庫集合工業施設で、那覇港に近接していることから前進後方支援基地として機能しています。
キャンプ・キンザーの名前は、第二次世界大戦中、沖縄戦で死後名誉勲章を受章したエルバート・L・キンザー先任伍長にちなんで命名されたそうです。
沖縄は米軍基地がたくさんありますが、基地内へは当然入れません。しかし、年に1回だけ誰でも入れるのが、フェスティバルと呼ばれるお祭りです。
先日の普天間フライトラインフェアに続き、今回はキンザーフェスティバルを見に来ました。
沖縄県民に「ベース」と呼ばれて親しまれて(?)いる米軍基地の、フェスティバルの楽しみの一つは軍用装備の展示です。メカ好きの私はさっそく展示車両を見に行きました。
イベント入口のテントが見えてきました。ここで手荷物検査を受けます。テントのロゴ「MCCS」は、Marine Corps Community Servicesの略です。
普天間の時、手荷物検査が面倒だったので、今回は手ぶらで来ました。手荷物がなければ、そのまま通り抜けることができます。
これは高機動多目的走輪車M-1043 HMMWV(ハンビー)。
米陸軍が採用した多用途車輌で、現在では海軍・空軍・海兵隊でも広く使用されています。HMMWV(ハンビー)とはHigh Mobility.Multipurpose.Wheeled Vehicleの略で、愛称はハマーといいます。
ハマーはこのように元々軍用車両ですが、一般用のSUV車として改造されたものが市販されています。高価ですが、その車体の不必要な大きさから、富裕層に人気があります。
車体全体は一体構造(モノコック・ボディ)で、側面と床面で車体の強度を保つ設計であり、また走行時のバランスを重視して、前輪車軸の後方にエンジンを配置したフロント・ミッドシップを採用しています。
簡単な計器しかないハンビーの運転席。
最新のハンビーには、目的に応じて防弾装甲ユニットを装着できるタイプもあります。特に対戦車ミサイルを搭載した戦車駆逐型、またPKO活動に使用される偵察哨戒型には、基本装甲から強化装甲型まで、さまざまな装甲型ハンビーが登場しています。写真のタイプは強化装甲型。機銃は取り外してありますが、屋根に回転式の銃座がついています。
強化装甲された防弾ガラス窓のドア。厚みがあり、ドアの開閉がとても重いです。
回転式銃座からの風景。手元のレバーをくるくる回して、手動で銃座を旋回させるようになっています。
HEMTT(Heavy Expanded Mobility Tactical Truck)M1075。
10輪駆動の水陸両用多目的車両です。
後部にいろんな物を積載でき、仮設橋梁を運んだり、ミサイルを搭載して展開したりします。
M1075の運転席。すごい視点が高いです。
オートマです(笑)。
MK25ウィンチ装備装甲車。
こちらはMK25の兵員輸送型。
後部の兵員座席に乗ってみました。浅瀬でも走破できるように作られているため、かなり車高が高く、梯子を登って乗車します。けっこう高さがあり、ちょっと怖かったです。
KALMER RT 240V2。
クレーンなのは見てわかるんですが、どんな作業をする車両なのかわからなかったので、近くの米兵に英語で聞いてみたら、「これはコンテナを持ち上げるクレーンだよ。20から40フィートまで対応可能だ。」と丁寧に説明してくれました。
「これを見てくれ。」と米兵が親切に見せてくれたのはメンテナンス・トレーニング・ガイド。こんなもん見せられても…。
Posted by 相方さん at 21:41│Comments(0)
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