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たぶん、もう自民党政権には戻らない

Bフレッツ

2010年02月03日

たぶん、もう自民党政権には戻らない

少し前まで私は、民主党政権は、長くは持たないだろうと
思っていたんですよ。



民主党の政治家は選挙時に「公約」としていた政策を、
「言っているだけ」で、「行動を伴わない」から、期待が外れ、


「どうせダメなら自民党の方がましだ」と民意が傾き、
2年くらいで自民党政権に戻るだろうと思っていたのです。



でも最近は、その考えが変わってきました。


思っていたより、民主党の政治家がみんな
頑張っていることも理由のひとつですが、




民主党政権になってから、末期の自民党の
あきれ果てた現状が次々に明らかに
なってきたからです。




まず、テレビや新聞で盛んに行われる
各党の支持率調査。



支持率の世論調査等の電話をかけるバイトを
知り合いがやっているのですが、


彼から聞いた話によると、

電話をかける名簿には
二重線がたくさん引いてあって、
その人を外して電話をかけるように
言われるそうなんです。


全然「無作為」ではないんですよ。



愕然としてしまいました。



そして、以前紹介した「記者クラブ」も問題ですが、
「番記者」の実情も目を覆わんばかりです。




「番記者」というのは、マスメディアの中で、一定の政治家の行動を
張り付いて取材を続ける記者の総称です。



あまりにも身近に存在することが多いため、通常のジャーナリストの倫理からは
理解できない義理が生まれ、その政治家との癒着が発生しやすい
ことは、以前から多く指摘されています。



現実に、報道によってその政治家が出世すれば、

お礼として大学教授の席や
会社の顧問の席などが
与えられることもあるのです。



こんな人間がなぜ教授なんだろう?
この顧問の人って何をしてるんだろう?
そう思うような人たくさんいますよね?
そういうことなんですよ。



誤解のないように断っておきますが、もちろん
まともな教授や顧問の方もいます。

ただ、つけ込まれないように
もっと門戸を狭くすべきだ、と言いたいのです。

日本には大学が多すぎると思いませんか?
顧問や相談役の人件費が経営を圧迫していたら、
本末転倒ではありませんか?


挙げ句の果てに、番記者から
政治家になる人もいるのです。



番記者がその政治家の不利になる
記事を書いた場合には、

「裏切った」などと言い出す
政治家までいる始末。




その裏付けとなるのが、政治家の前職です。
プロフィールでは隠している人もいます。


自民党の候補者だけで、これだけいます。

北海道3区 石崎 岳   元北海道放送キャスター
北海道10区 飯島 夕雁  元出版社編集長
青森3区  大島 理森  元毎日新聞社記者
秋田3区  御法川信英  みのもんたの親戚
岩手1区  高橋 比奈子 元テレビ岩手報道制作局アナウンサー
宮城4区  伊藤 信太郎 元国際ニュース番組「CNNデイウォッチ」メインキャスター
茨城2区  額賀 福志郎 元産経新聞社記者
茨城6区  丹羽 雄哉  元読売新聞社記者
栃木5区  茂木 敏充  元読売新聞社政治部記者
群馬5区  小渕 優子  元TBS勤務
埼玉13区 土屋 品子  元番組パーソナリティ(テレビ番組)
千葉5区  薗浦 健太郎 元読売新聞社記者
神奈川4区 林 潤    元毎日新聞社記者
東京8区  石原 伸晃  元日本テレビ政治部記者
東京10区  小池百合子  元キャスター・ジャーナリスト
東京19区  松本洋平  元日本文化チャンネル桜キャスター
東京14区  松島 みどり 元朝日新聞社記者
石川2区  森 喜朗    元産経新聞記者
静岡2区  原田 令嗣  元NHK報道局国際部・衛星ハイビジョン局チーフ・プロデューサー
愛知5区  寺西 睦   元電通勤務
愛知8区  伊藤 忠彦  元電通勤務
大阪4区  中山 泰秀  元電通勤務
大阪10区  松浪 健太  元産経新聞社記者
比例近畿  矢野 隆司  元神戸新聞記者
比例近畿  近藤三津枝  元キャスター・ジャーナリスト
島根2区  竹下 亘   元NHK経済部記者、キャスター
広島4区  中川 秀直  元日本経済新聞社政治部キャップ
香川1区  平井 卓也  元電通勤務
熊本3区  坂本 哲志  元熊本日日新聞社記者



主要メディアがこんな状況では、新政権に不利な
情報しか流れないのは当然です。


取材する記者として、距離を置いて常に冷静に
見つめるべき対象だったはずの政治家に癒着し、
ジャーナリストから政治家に転身する事こそ、
一番汚らしくいやらしい転職方法であり、
恥を知るべきです。



こんな恥知らずどもが政権を担っていたのですから、
年金着服も、普天間基地を13年も放って
おいたのも頷けます。



これもメディアではあまり報じられませんでしたが、
原口総務大臣がクロスオーナーシップの禁止に言及しています。



クロスオーナーシップというのは、
例えば、日本テレビと読売新聞は系列、
テレビ朝日と朝日新聞、TBSは資本関係はありませんが、
毎日新聞と役員の相互派遣をしています。


このクロスオーナーシップの禁止(あるいは制限)は
他の先進国では当たり前のことなんです。



マスメディアが集中すると、実質的に画一的な報道になり、
メディアそのものが、国民の知る権利を充足する役割を
果たさないことになってしまうからです。




しかし、日本でこれを禁止、或いはこんな実情を国民が
知って大騒ぎしてしまえば、大手メディアの既得権益は
失われてしまうわけです。



当然大手メディアは、原口大臣に
猛反発しています。




クロスオーナーシップの禁止に関して、権力側が
メディアに首を突っ込むのはおかしいと。



メディアが主張している事は正論です。だからこそ、
本来であれば、メディアが自発的に規制すべきなのです。




そうしないメディアであるからこそ、政治家と一緒に
情報操作をして国民の利益を侵害している訳ですから、
もはや自浄能力など全く無いのです。



どこかで誰かがやらなければいけない、というのが
原口大臣の発言だと思います。



この原口総務大臣、東大卒という学歴もさることながら、
大変な勉強家で、努力家です。ぜひ頑張って欲しい人です。




先日、鳩山首相は衆参両院の本会議で就任後初の施政方針演説を
しましたが、テレビのニュース番組で流された演説は、

「いのちを守りたい、いのちを守りたい」とオウムのように
繰り返す場面ばかり流されていました。




テレビのニュース番組だけ見ていた人は、
この人、頭が悪いのではないか?
とても政権は任せられない、と思ってしまうでしょう。




内閣総理大臣の施政方針演説や所信表明演説は、とても長いですが、
新聞にはその全文が必ず掲載されます。



その掲載文には、意図的に手を加えることはできません。



全文を読みましたが、もっと国民にとって意味のあることを、
たくさん言っています。以下はそのうちの一部の引用。



私は、昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の
慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が、80数年前に記した

「七つの社会的大罪」が刻まれています。

 「理念なき政治」
 「労働なき富」
 「良心なき快楽」
 「人格なき教育」
 「道徳なき商業」
 「人間性なき科学」、そして
 「犠牲なき宗教」です。

まさに、今の日本と世界が抱える諸問題を、
鋭く言い当てているのではないでしょうか。

20世紀の物質的な豊かさを支えてきた経済が、
本当の意味で人を豊かにし、幸せをもたらしてきたのか。


資本主義社会を維持しつつ、行き過ぎた
「道徳なき商業」、「労働なき富」を、
どのように制御していくべきなのか。


人間が人間らしく幸福に生きていくために、
どのような経済が、政治が、社会が、
教育が望ましいのか。
今、その理念が、哲学が問われています。




とても興味深い内容です。日本の将来を悲観して、自殺しようと
思っている人は、ちょっと思いとどまったほうがいいですよ。



ちなみに、この中の「犠牲なき宗教」は、英語では「Worship without
Sacrifice」となっていて、直訳すると「犠牲なき崇拝」となります。



宗教観の希薄な私たち日本人には直感的に理解しにくい言葉なので、
「献身なき信仰」と訳す人もいます。

 
 
要するに、自分の信ずるもののためには、
我が身の犠牲を省みるな、というニュアンスです。




アメリカでは、おそらく歴史に残るであろう「最悪の大統領」ブッシュが、
石油と軍事利権のために戦争をやりすぎて、史上最悪の経済状態に
なってしまい、オバマ大統領は頑張っていますが、立て直しには相当の
時間がかかると思います。



ブッシュは解りやすいですが、まさか日本の自民党がこんなに
ひどいとは思いませんでした。


自民党の政治家に問いたい。
これがあなた方の「民主主義」
だったのかと。




民主党はかなり頑張っていますが、やはり時間がかかると
思いますね。



時代は変わったのです。



自民党に癒着している他の大企業の経営陣も、
JALのようにならないように、よく考えた方がいいですよ。



何回も言いますが、私は民主党を支持しているわけでは
ありません。頑張っている人を応援したいだけです。
念のため。




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Posted by 相方さん at 23:00│Comments(0)政治
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