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鳩山政権になって良かったこと

Bフレッツ

2009年12月27日

鳩山政権になって良かったこと

写真を見て、「わあ、地平線が見えてきれいな所」と思うでしょう。
これ、嘉手納空軍基地の中の写真です。沖縄で唯一地平線が見える場所です。


通常は基地内に入ることはできません。これは基地開放の時の写真です。


鳩山政権になって良かったこと。
それは2つあります。



1つ目は、「沖縄の問題が全国にきちんと
報道されるようになったこと」。


マスコミが言う事が全て事実とは限りませんが、
自民党政権時代の本土との情報格差はひどかった。


沖縄本島中部の読谷村でYナンバー車による
轢き殺し事件がありましたよね。


容疑者は人を殺しておいて、基地内に引き籠り、12月末現在、
未だに沖縄県警の出頭要請にも応じていません。


Yナンバー車との事故は、
沖縄では日常茶飯事ですが、


今までは、被害者の方が死亡しなければ、
本土の新聞に報道されることはありませんでした。


しかも3面の端の方に小さく掲載されるだけ。


以前、東京の知り合いが、沖縄旅行に来たとき、
「沖縄の新聞の1面は米軍基地のことばかり。
他に話題はないのか」

と言っていました。


腹が立った私は、
「起こった事実を端的かつ客観的に伝えるのが新聞社の仕事。
本土の新聞社が、それをしていないだけだ。

と、言ったのを覚えています。


2つ目は、鳩山総理が「普天間基地」という
パンドラの箱を開けてしまったこと。



沖縄では選挙中、「基地のない平和な沖縄を」と繰り返し
スピーカーで大声で訴えて、当選したら知らん顔。


「綺麗な海を」「珊瑚を守りましょう」と言いながら
海岸を埋め立て、挙句の果てに、「埋立地の使い道が無い」と
言い出す始末。



これが沖縄の選挙の現実で、県民は選択の余地が無いのです。
だから毎回とても投票率が低いのです。


「3年以内に凍結」と言っていた県知事でさえ、知らん顔をしていた
普天間基地を、民主党は本当に動かそうとしだしたから、さあ大変。


米軍基地には複雑な問題が二重三重に絡んでいて、
そんなに簡単に動かすことはできません。


沖縄の米軍基地は、本土のように国有地ではありません。
占領時代に強奪された土地なので、地主がいます。


地元沖縄の土地を「米軍に貸している」という事にして、
賃貸料を日本政府が肩代わりして払っているのです。
もちろん税金です。


しかも、地主に相談して、1坪だけ譲ってもらって、
反戦運動家が所有していたりします。



そういう「1坪地主」が、沖縄ではなく、
日本全国に沢山いるんです。



普天間基地が無くなったら、そこで働いている
日本人従業員の再就職先の問題もあります。


これらの問題は、ほんの一部分に過ぎません。


かと言って、ここまできて「やっぱり辺野古にしよう」
などと言ったら、参院選どころか、暴動が起きます。



もうあとには戻れないのです。


しかし歴代の政府が直視しなかったこの難問に、果敢に
切り込もうとする鳩山政権の姿勢は、十分評価できると思います。


考えてみてください。鳩山政権が発足して
まだ3ヶ月なんです。



新政権発足後の3ヶ月はハネムーン期間と言われ、
何があっても大目に見てあげる「様子見」の期間とされます。


ところが、この期間だというのに、マスコミは「あーだ、こーだ」と
民主党や鳩山総理を叩いてきました。 


ここにきて、「普天間問題だ」「天皇の特例会見だ」と
ニュースが続き、


鳩山総理に「決められない人」と勝手に
レッテルを貼ってしまいました。


ちょっと早すぎませんか?


総理大臣は、会社の部課長ではありません。


会社なら、「四半期以内に結果を出せ」と命じられるでしょうが、
総理大臣が抱える問題は、四半期以内に結果を出せる類のものでは
ありません。


しかも半世紀にわたり、自民党が作った悪習は、
私は早くて全治3年と見ています。


自民党は確かに、戦後の日本の復興と経済成長に大きな役割を
はたしてきました。悪いこともしてましたが。


しかし、国民のためにやるべきことをきちんとやっていれば、
多少悪いことをしても、国民は多めに見てくれると思います。


末期の自民党は、やるべきことを明らかにやっていなかったので、
国民から厳しい審判を下されました。時代は変わったのです。


鳩山政権を、私は、「頑張っている」と評価しています。


事業仕分けでは、「こんなにも無駄な事業があり、無駄な人物や
老害がいたのか」と、子供にも解りやすい内容でした。



小沢氏の集団での中国訪問も、これから日本は、アメリカ一辺倒では
ない、と牽制しているように見えます。


普天間問題でも、大手の新聞社は競って、
「日米関係に深刻な影響を与える」と言っていますが、


しかし、その「日米関係」とはなんだったのか、と言いたい。
今まで米国の言い成りにやってきただけで、
本当の対等関係だったでしょうか?



本土の新聞が報道しないから
知らないでしょうが、


Yナンバー車に轢き殺されても、地位協定のため
加害者は無罪放免、被害者の遺族は泣き寝入り、
という悲惨な事件は、



沖縄では1度や2度では
ありません。



先日、私の知り合いがYナンバー車と事故を起こしてしまいました。
自転車で車の横を走っていたら、


車が急に止まってドアを開けたため、ドアに激突。
頭を打って倒れ、意識が朦朧としていた時、


数人のアメリカ人が降りてきて、近づいてきたと思ったら、


彼をスルーして自販機でジュースを買い、
飲みながら談笑していたそうです。



通りかかったおじいさんに彼は助けられ、
救急車も呼んでくれました。幸い軽症だったそうです。


しかし、一連の騒ぎを、アメリカ人達は
ニヤニヤしながら見ていたそうです。



自分達に日本の警察が手出しできないことを
知っているのです。当然彼等は無罪です。



この話を聞いてから、余計Yナンバーと
距離を取るようになりました。


これが沖縄の現実です。本当に怖いです。


元沖縄駐留米軍のラミスさんという人が沖縄の
基地問題についての講演で言っていましたが、


アメリカは日本の鳩山政権に対して、普天間の事をすぐ決めて欲しいそうです。
今までの日本政府があんなに従順で言うことを聞いたのに、


今の政府は言うことを聞かない
ということで、驚いたようです。



アメリカの国務省のアジア担当の人がキャンベルっていう奴なんですけども、
鳩山政権が出来た時、ワシントンDCで彼とアジア学者日本学者の集まりがあって、


この鳩山政権をどう考えるかという
シンポジウムがあったらしいんです。


キャンベルは面白いことを言いました。
「私たちアメリカはこの鳩山政権を歓迎すべきだと思います。


日本国にはある程度の独立があったほうが
健全だと思います。



面白いですね。ある程度の独立。
そういう見方をしてるんですねえ。

以前の政府にはある程度の独立も
なかったということです。


全然対等な関係じゃないですね。


鳩山さんは本当に決められないのでしょうか。
辺野古に移設するのは簡単です。自民党がやってきたように
「ハイそうですか」と言えばいい。 


ここで、結論を先延ばしにし、小沢氏が胡錦濤主席と会い、
天皇と習副主席が特例会見をしてアメリカを牽制する。



今のアメリカには昔のように
威張れるほどカネが無い。


「仮想敵国」であるはずの中国に
経済面で頼っている状態なのです。



それを承知の上での小沢氏の行動だとしたら、
なかなか面白いと思いますね。



我々国民は政府に対し、つい即効性を期待してしまいますが、
基地に関しては、時間をかけた方が良い結果が出ると思います。


ついでに言うと、公職選挙法も改正して欲しいんですけど。
選挙カーと名前の連呼、替え歌は罰則付きで禁止して欲しいです。


鳩山政権のこれからを、大いに期待します。 






Posted by 相方さん at 05:01│Comments(0)
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