最大容量は2TB!SDHCの後継規格「SDXCメモリカード」
2009年03月29日

今やデジタルカメラだけでなく、携帯機器や音楽プレーヤー、ゲーム機などのさまざまな機器に記録媒体として広く普及しているSDメモリカードですが、規格上最大容量が2GBに制限されていました。
そこで、2006年に2GB以上の大容量に対応した新規格「SDHCメモリカード」が登場し、SDHCメモリカードに対応した機器さえ買えば、大容量のメモリを利用することができるようになります。
しかし、「SDHCメモリカード」に、早くも規格上の最大容量となる32GBモデルが登場してしまい、新たな規格の策定が必要となっていました。
そして、ついにその後継となる新規格
「SDXCメモリカード」が登場しました。
「SDXCメモリカード」は、従来のSDHCメモリカードの最大容量が32GBだったのに対して、
最大容量2TB(2テラバイト=約2,000GB)を実現したほか、
記録速度も毎秒104MB~300MBとなるそうです。
SDメモリカードは、ファイルシステムに「FAT16」を採用しており、SDHCメモリカードは「FAT32」を採用していましたが、SDXCメモリカードはマイクロソフトがフラッシュドライブ向けに開発した「exFAT」を採用しており、標準仕様は2009年第1四半期にリリースされるとしています。
なんだかよくわかりませんが、この「exFAT」というシステムは、Windows Vista SP1以降で利用できる
ファイルシステムなので、以前のバージョンのWindowsでは利用できない模様です。
また、SDHCメモリカードは、SDメモリカードに対して上位互換性がなかったため、
SDHCメモリカードを利用したい場合、対応機器に買い換える必要がありました。
同じように、SDXCメモリカードも上位互換性がないようで、
対応機器を買い換える必要が出てくるようです。
下位互換性はあるようで、新しいSDXCに対応した機器ではSDXC、SDHC、SDのすべてが
利用できるとされています。
SDXCは、今年(2009年)1月8日に米国ネバダ州のラスベガスで開催された「International CES」で、
SDメモリーカードの規格を標準化する業界団体であるSD Associationが発表したばかりで、
まだ車のモーターショーでいうところの、「コンセプトカー」の状態なので、製品は発売されていません。
SD Associationのブースの説明員によると、64GBのSDXCメモリーカードは2009年の第3四半期にも
登場する見通しで、2TBのSDXCメモリーカードの登場は3年後ぐらいになるそうです。
これが製品化されれば、プロカメラマンの方々には朗報ですよね。
なにしろ、一眼レフデジタルカメラで撮った写真をRAWデータで記録する場合には、1つのファイルでも
巨大な容量になり、既存の32GBのSDHCでもすぐ一杯になってしまいます。
大量のメモリカードか、大容量HDDストレージを持ち歩いていないと、撮影に出かけられません。
報道のプロカメラマンなどであれば、大容量化してほしいというニーズはあるでしょうね。
また最近は、HDDの代わりにSSDを記憶媒体にしている
ノートパソコンも出始めています。
SSDは、HDDのようなディスクを持たないので、読み取り装置(ヘッド)をディスク上で移動させる時間(シークタイム)や、目的のデータがヘッド位置まで回転してくるまでの待ち時間(サーチタイム)がなく、高速に読み書きできます。
また、モーターが無いため消費電力も熱も少なく、駆動部品が無いため衝撃にも強いのが特長です。
しかし現状では、フラッシュメモリーはHDDに比べて、
読み書き回数の限界に達するのが早いこと、
(SDDを使ったパソコンの中には「プチフリ問題」を起こすものもあります)
非常に高価なことなど、まだ解決すべき問題が多いです。
それらの問題が解決され、HDDに取って代われば、パソコンはもちろん、ビデオカメラやデッキ、
ケータイに至るまで、革新的な製品が登場するでしょう。
今後に期待したいです。
Posted by 相方さん at 23:00│Comments(1)
│新製品
◆ この記事へのコメント
あたらしい規格になれたころにどんどん
ビックリするようなものがでてきますね
5年先はどうなってるか想像できない
ビックリするようなものがでてきますね
5年先はどうなってるか想像できない
Posted by へご兄
at 2009年03月29日 23:55

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