「シュガー社員(しゅがーしゃいん)」という言葉があるそうです。
名付け親は、札幌市の社会保険労務士、田北百樹子(ゆきこ)さん。
田北さんは、ここ数年、顧問先企業からの労務相談などを通じて、「困った社員」の存在を知るようになりました。周囲のことを考えず、自分に甘い、甘すぎる社員…。そんな彼、彼女たちを田北さんは「シュガー社員」と命名。『シュガー社員が会社を溶かす』(ブックマン社)という本も出版しました。
一例を挙げれば、
・突然何の連絡もなしに会社を辞める。
・定刻通りに出勤しない(時間にルーズ)。
・会社よりもプライベートを優先し、業務に支障をきたす。
など、シュガー=砂糖→甘いから、甘やかされて育った若者が自覚なく社会人になったために生まれた言葉としています。
『シュガー社員が会社を溶かす』で挙げられているタイプは以下の通りです。
・タイプ1 ヘリ親依存型 (ヘリ親とは、
ヘリコプターペアレンツのこと)
例:上司から叱責されると、「親にだって叱られたことがないのに!」などと言い出し、後から親が会社に来て抗議する。過保護な親(ヘリコプター・ペアレンツ)がへばりつき、自分で判断できない。
・タイプ2 俺リスペクト型シュガー社員
例:電話応対などの仕事に「バイトかハケンにやらせればいい」と言って、やろうとしない。
とにかく自分が大切、大好きで、自分に極甘。仕事ができないのは、会社のせい。
・タイプ3 プリズンブレイク型シュガー社員
例:顧客とのトラブルを注意されると、「俺のこと、もっと上手に使ってくださいよ」など、屁理屈を言い出す。
まじめ、実直だが、実践力と体力がない。壁にぶち当たると乗り越えられず、楽な方へ逃げる。
・タイプ4 ワンルームキャパシティ型シュガー社員
例:仕事で臨機応変な対応を求められると、「そんなこと、最初に言われていない」などと言い出す。
小さなルーチンワーク(単純作業)はこなすが、仕事が増えたりするとパニックに。キャパが狭い。
・タイプ5 私生活延長型シュガー社員
例:仕事の姿勢や態度で叱られると、「逆ギレっすか!」などと自分が逆ギレする。
勤め人意識が低く、私生活の感情を持ち込む。仕事はそこそこでも、権利意識は一番強い。
同書では、「仕事に興味を持ってもらう」「本人のプライドを傷つけない」「無理な成長を願わない」といった各対処法もアドバイスしていますが、結論からいえば、「シュガー社員に対する教育は非常に難しい」と田北さん。そして、「昔とは会社員のあり方、考え方が違う。企業にはそれを踏まえ、もっと労務管理に目を向けてほしい、と言いたいんです」といっています。
大きな対策となるのが“水際”、つまり採用時のチェックです。なかでもすぐ退職するプリズンブレイク型については、採用面接時のチェック項目も紹介しています。
≪感銘を受けた本を聞くと、最近のベストセラーを上げる≫≪前の会社の退職理由を訊ねると、クドクドと前の会社の悪口をはじめる≫≪労働条件の話になると、がぜん食いつく≫≪ちょっと難しい質問をすると不快そうな顔をする≫…。
「企業は社員の選別基準をしっかり持つべきです。短期間で退職したような社員がいたら、なぜそうなったのか、同じテツは踏まないように力を注ぐ。入社していたら、他のみんなが一生懸命仕事して、シュガー社員がいられなくなるような組織づくりも必要。大学の就職課職員の話で、確実にシュガー社員になるだろうと思われる学生が採用され、企業は見る目がないと思われています」と田北さん。
皆さんの会社にも「シュガー社員」いますよね。
こんな人、どこの会社にもいるような気がします。
特に大企業や公務員には多そうですよね。
最近、公務員に対しての風当たりが強いですが、社会保険庁の醜態を見れば当然だと思います。
こういう組織には年配の「シュガー社員」もいるんでしょうね。
ちなみに公務員の給与は毎年公表されています。
平成19年度の沖縄県は、一般行政職の場合、
平均年齢43.1歳、
平均給料月額は337,400円です。
また、これとは別に、期末手当、勤勉手当と称されるボーナスが、
夏、冬合わせて4.35月分で、
平均給料月額で単純に計算すると、1年間のボーナスだけで、
1,467,690円にもなります。
沖縄の民間企業との差はあまりにも大きいです。
皆さんが勤めている会社も、よくてもこの3分の1くらいですよね。
公務員の一般行政職って、それほど高度な専門性を要求される業務を遂行し、重い責任を担うようなイメージはないんですけど。
そんなにすばらしい人材なら公金着服なんてしないですよね。
財源不足なら人件費を削ればいいだけの話じゃないんですか?
しかも、この給料、私たちが払わされている税金なんですよ。
『シュガー公僕が日本を溶かす』という本の方が売れそうな気がします。